自分の由来2
思ったより長くなったので、二回に分かれることになった。
さすが、圧倒的な文才のなさが光る。
インターネットさま
ついに我々クソオタ達の元にも、インターネットがやってきた。当然元々存在は知っていたものの、実家暮らしの身ではインターネットを始めるためのNTT様への申し込みやお支払いが自力で完結できるわけもなく、かと言って当時隆盛だったダイヤルQ2を利用したプロバイダ(今考えたら、ホラーである)を使いまくるわけにもいかず、さらにモデムは高いわで(ルーターではない、モデムである)導入の障壁は高かった。
NTT様の「テレホーダイ」が登場するまで、我々の間に普及しなかったのは当然の帰結である。
当初、インターネットは
- 個人が「ホームページをつくる」
- それを見に知り合いが数人集まって「ほうほう」言う
- 「掲示板(かっこよく「BBS」と呼んでもよい)」に集まってたわごとを書き込む
- テレホタイムになると「チャット」に集まって「荒らし」と戦う
という行為をするためのものであり、かつてのパソコン通信とやってることは同じ、ただし画像が出て感動(特にアダルト画像)、くらいのものであった。
また、自分のホームページを人に知ってもらうには
- Yahoo様のディレクトリ検索に掲載を申請して掲載を祈る
- 長ったらしいURLを(なぜか必ず「~」が付いている。しかも当時"チルダ"と読めない)紙に書いて教える
- 素敵なホームページ様に「相互リンク」を貼ってもらう
という手段が主であった。
逆転の発想として、ホームページのデータをFDに詰め込み、それを手渡しで渡すなんてことあった。まあ、本末転倒である。
冗談でなく、ホームページで一番更新に力を入れたのは「LINK」コーナーであったし、皆ここを見まくった。ひどい時になると、更新の早いホームページのlink.htmlをブックマークに並べているような時代だった。
当然、ホームページはあくまで個人の便利な発信基地でしかなく、そこで発生する交流はよく言って運任せ程度のものでしかなかった。
ただ、以前は自分の情報発信をしようと思ったら苦心して出版物を出すか、じゃマールにハガキを出すかしかなかった旧人類にとって、プロバイダ様のお力さえあれば勝手に、誰でも見られる場所に何か書き殴っておけるというのは大変に革命的であった。
友達のHPに集まるのは、深夜にファミレスに集まるのと変わらなかった。
ひどい時は、HPのチャットで「面倒だから今からファミレス」と書き込まれた。
検索が革命をもたらした(俺に)
前述した通り、他人の書き殴ったたわごと(と、貴重で素晴らしいリンク集)を閲覧するためには運次第だった時代が、「検索」によって一変する。
もちろんYahoo様にも検索機能はあったのだが、今のものとはずいぶん異なる。※体験してみたければここで「ネトゲ」とでも検索してみるとよい。最高の検索結果が得られるはずだ。
ここでいう検索はかつての「ディレクトリ型」検索ではなく、いわゆる機械的にランキング付けされた「ロボット型検索」のことである。
これが登場することによって、思いついたキーワード(あるいはエロワード)ひとつで簡単に、関連するサイトが発見できるようになった。
運任せ、が実力次第、くらいまで昇華したわけである。
文通→ナンパ
くらいのレベルアップだろうか。(文通も実力次第だろうか?よく分からない)
これによって、新しい情報に触れられる機会は飛躍的に高まり、また当然それは閲覧側だけではなく、発信側も同様であり、コンテンツの爆発的な増殖・拡大が始まったように感じたものである。
やっぱ最初はgoo使ってた。以来、Yahooは見もしなくなった。
Googleはもう少しだけ後。
また、重要なこととしては前回書いた通り、これまで生活(我輩の)に革命を与えてきたのは金銭を媒介としたという意味での「ハード」であったわけだが、インターネットにおいてコンテンツ・サービスが飛躍的に拡大し、ここに「広告」というビジネスモデルが付随することによって、ユーザーから見ると金銭によって左右されない、真の意味での「ソフト」による生活の革新が行われることになったという点である。
これ以降がいわゆる「IT革命」の始まりということで、それほど異論はないところかと思われる。