あなたの仕事にプレゼンは含まれるか?
プレゼンテーションを嫌いな人って多くないですか?
日本の中でも群を抜くドメスティック企業に勤めている自分だけの感覚かも知れないが、社員のほぼ90%はプレゼンが嫌い。
嫌いというか、下手。
プレゼンって、自分でできる最も手軽なプロモーションだと思うのですよ。
あるいはスティーブ・ジョブスや孫正義の例を挙げるまでもなく、しかるべき人物がしかるべき舞台とタイミングで、しかるべき内容で行えば、テレビCMを凌ぐほどのプロモーションにもなりうるのは、もはや常識と言えるんではないかと。
それなのに、なぜ真剣にプレゼンに取り組まないのか?
理由をいくつか考えてみた。
- 意味が無いと思っているから
- 人前で話すのが苦手だから
- 自分の役目じゃないから
1はもういいですよね、論破ってことで。
2はまあ、分からなくはない。誰だって人前に出て話をするのは緊張するし、緊張はストレスを生むので、負担になる。しかしこれは訓練しだいでどうにでもなるし、よほど何らかの病気でも抱えていない限りは何とかなる(たぶん)。
それでもできない、やりたくない、と言うのなら、少なくともプロデューサーは向いていないであろう。辞めた方がいい。プログラムが書けないエンジニアと大差ない。
一番よく聞くのは3かも知れない。
だいたい、みな口を揃えて言う。
「プレゼンなんかする機会ないから」
あなたの仕事、そんな感じ?
あなたが何かのサービスのエンジニアだったとして、それはまあ一見そう思える。
まさかいきなりジョブズのように社運を賭けたプロダクトのプレゼンを、数百人の記者と世界中のファンが見守る中でやらされることはないだろう。
あるいは自分のサービスの周囲への売り込みはプロデューサーや営業担当がやってくれるだろう。あなたが手を下すことはない。
しかし、プレゼンとはそれだけだろうか?
我々の愛するWikipediaにはこう書いてある。
プレゼンテーション (英語: presentation) とは、情報伝達手段の一種で、聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為を指す。略してプレゼンとも呼称される。
これによると、広義に捉えるならば誰かに対して情報を示し、理解・納得を得る行為はすべからくプレゼンと言える。
例えば、エンジニア間で作業進捗の共有の打合せをするとしても、当然だがそこにはほかのエンジニアが理解できる進捗の報告書を持って行き、現在の状況が理解されるよう話をするはずである。
プレゼンだろ?
本当にこの業界には、PCと向い合っていない時以外は仕事でないと思っているのか、「打合せ」や「会議」と称して人の体力と気力を無尽蔵に奪い合う儀式が多い。
- 目的が示されずスタート
- 配られる、大量の紙
- インクの無駄遣いのように記された大量の小さな文字
- 配られた資料の朗読会(一字一句漏らさず)
- 朗読会が終わったら時間いっぱいなので解散
- 示されない課題と宿題
という儀式は、誰しもが経験したことがあるはずだ。しかも、ほぼ毎日。
この儀式をプレゼンだと意識して執り行ってみたらどうなるだろうか?
- 冒頭で示される目的
- キーポイントだけ記されたシンプルな資料
- キーポイントの補足だけがコンパクトに説明される
- 最後に結論、あるいは課題が示される
少なくとも、先ほどの儀式よりは気力が奪われることはなさそうだ。
自分の仕事にプレゼンが含まれていないと思う人は、まず儀式の改善に努めてみてはいかがだろうか?
そしていつの間にか(いわゆる)プレゼンの話ではなく、クソ会議の愚痴になった!!
プレゼンについては、また次回。