The IT Grumble

文字通り、Facebookでリア充たちに言えない愚痴(grumble)を書くためだけのブログ。

自分の由来1

現在の自分の由来について、まとめておく。

これは当然発生する「お前ごときが何を言ってやがる」と言う批判に対する予防であり、ここでしょっぱい経験を晒しておくことで、上記の批判に対して「仰る通りで、返す言葉もございませんのでほっといてください」という泣き言を堂々とほざくための投稿となります。

 

PCとのかかわり

PCに触れたのは小学4年生頃、ざっくり今から30年くらい前。隣に住んでいたおじさんに、NECのPCに触らせてもらい、BASICパソコン通信(当時は音響カプラを使ってた)を教えてもらったのが原初。
その後親にねだってPC-8801mkⅡSRを手に入れて、後はお決まりのギーク少年コース。
ただし、当時は自作プログラミングを飽きもせず繰り返したり、アスキーネットで大人たちの意味の分からない口論を眺めたり程度のものであり(あと、ひたすらゲーム)、まさかPCが実際の生活に影響を与えるとは思わず、漠然と過ごす。

なんと今では考えられないが、当時はPCに「ワープロ」というものがなく(現クレオの「ユーカラ」など存在したが、実用に耐えるレベルではなかった)、またPC本体も高価だがプリンターはそれ以上に高価、ということもあり、PCでの文書作成などは到底考えられなかった。
オタク少年のひとりとして自作の小説執筆に勤しんでいた身としては、PCよりもワープロ専用機の発達の方に心を踊らせる始末であった。


オタク趣味

受験が終わった文系の学生といえばとにかく暇なものであり、元からオタク気質だった自分は当然のようにオタク活動に精を出す。
その最たるものがコミケでの「同人誌の出版」であったのだが、同人誌の制作というやつは非常にキツい。絵を描いて、ハサミと糊を使ってページを構成し、印刷にかけて・・・とひたすらアナログ。コミケ前日くらいになると、自分の部屋の床は紙の切りカスと書きなぐられた落書きとスクリーントーンのカスで足の踏み場もなくなっていく。(実際、原稿が仕上がった後の風呂には、身体のどこかから剥がれ落ちたトーンのカスが大量に浮く)

そこで出会ったのがDTPであった。
これはもう、衝撃的。AdobeIllustratorで下絵やロゴを描いたり、スキャナで取り込んだものをPhotoshopで仕上げて、出来たものからQuarkXPressで構成していく。もうちょっと時代が進むと、できた原稿をMOディスクに突っ込んで、そのまま印刷所に送付。これで終わり。
革命的であった。部屋中を紙とゴミ(同義)まみれにして力づくで作っていたものが、すべて画面の中だけで解決するのである。これは痺れた。

ただし、これが実現できるのは当時上記3つのアプリが揃っていたMacintoshだけであり、我々の愛するエロゲー専用機であるところのPC-98ならびにWindows3.1マシンはクソの役にも立たないのであった。


まだ「インターネットは存在しない」。

我々にITによる生活革新を教え込んだのは、「マイコン」であり、「ワープロ専用機」であり、「アプリケーション」であった。
アプリは広範に言えば当然ソフトウェアであるが、金で買わなければ使えない、という点においては貧乏学生からすればハードと変わらない。

現代のように無料のウェブサービスが世に溢れ、自分の生活に恩恵を与えてくれることなどはなかった。あくまで、金と引き換えに幾ばくかの、今となっては馬鹿馬鹿しい程度の便利さを入手するしかなかった。

我々はハードの恩恵を受けて育った。